台風の進路と予想される最大瞬間風速を表示するアプリです。
気象庁だけでなく米軍の合同台風警報センターの予報も表示します。
予想進路は拡大したり、小刻みに時間を前後できるので、いつどの地方に影響があるか詳細に検討することができます。
台風の実況がよくわかる気象衛星ひまわりの動画も表示します。
【使い方】
台風が発生しているときは台風の現在位置や暴風域(風速25m以上=赤い円)、強風域(風速15m以上=黄色い円)が地図上に表示されます。画面上部に中心気圧、最大瞬間風速が表示されます。
画面下の矢印のボタンで表示する時間を進めることができます。
大きな矢印は気象庁の予測の時間単位で進めます。基本的に12時間単位や24時間単位です。
小さな矢印は1時間単位で台風を進めます。台風が陸地に近づいたときに、いつ暴風圏にかかるか、いつ台風中心が上陸するか知るためです。
1時間単位での表示は気象庁の元データを単純に補間計算しています。
画面下のタブを切り替えると米軍の台風警報センターの情報を表示します。
【表示方法】
気象庁のホームページなどでは経験的に70%の確率で台風の中心が入る円を予報円として表示し、そのまわりに暴風警戒域などを表示しています。
しかし、この表示方法では予想進路がぼやけるだけでなく、台風の盛衰もわかりにくくなります。台風が衰弱して行く局面でも暴風警戒域が拡大していくからです。
これに対して、このアプリでは予報円の中心を進んだ場合だけを表示し、そのまわりに暴風円を描いています。最も被害を受ける可能性の高い地域が直観的にわかります。
予想のぶれは見る側で勘案するほうが良いと私は思っています。
【地図】
気象庁のホームページなどに出ている台風進路予想図はポーラーステレオという珍しい図法の地図を使っています。(おわんを上から押しつぶして広げたような図法です。)一方、このアプリで使っているのは正距円筒図法という最も単純な図法です。(ちなみに米国やヨーロッパなどの気象先進国でも同じ単純な図法を使っていることが多いです。)
東西方向の距離を正確に表示するため、このアプリでは台風の暴風域や強風域を示す円が赤道近くでは縦長の楕円に、日本の東北地方あたりの緯度では横長の楕円になります。
気象庁のホームページの表示とは暴風の範囲がわずかにずれますが、実際の暴風域は円形とはほど遠く、円表示はもともとアバウトな目安に過ぎません。
【米軍の台風情報】(http://www.usno.navy.mil/JTWC/)
米軍が日本や東南アジアに住む米国民のために発表している情報で、気象庁より先の予想が出ていることがあります。
ただし、台風と認定する風速が気象庁と米軍では違うため、同じ台風に対する号数が違うことがあります。
また、気象庁とは表示方法が違います。
台風は中心から同じ距離でも方位によって風の力が違うことが多く、その場合、気象庁は暴風円の中心を台風の中心からその分ずらして表示します。これに対して米軍の情報では暴風域の半径を方位によって変えるため、暴風域が円にならないことがあります。
赤い線で囲まれた区域は風速が約26メートル以上と予想される区域。黄色い線で囲まれた区域は風速約17メートル以上と予想される区域で、気象庁の暴風・強風の基準とは少し違います。
米軍情報では中心気圧は表示されず、最大瞬間風速だけが表示されます。
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